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税金の杜 税務実務のワンポイントコラム

税務に関する旬のトピックスや、注意すべき項目などについて、わかりやすく解説いたします。

工場見学等への招待と交際費

img2012年3月15日 掲載
交際費はその隣接費用との区分がしばしば問題となる。特に販売費等として交際費から除外される費用に該当するかどうかは、かなりデリケートな面もある。

たとえば、自社商品の説明等のために得意先を自社工場の見学に招待することや、新商品の展示会に得意先を招待することが行われる場合がある。こうした費用は、原則として交際費には該当しない。 

交際費に関する取扱通達では、「自社製品または取扱商品に関する商品知識の普及等のために得意先等に該当製品または商品の製造工場等を見学させる場合の交通費または食事もしくは宿泊のために通常要する費用」は交際費に該当しないこととされている(措通61の4(1)-17)。同様に「新製品、季節商品等の展示会等に得意先等を招待する場合の交通費または食事代もしくは宿泊のために通常要する費用」もまた交際費から除外されている(同上)。 

こうした費用は交際・接待というよりも販売促進費的な性格が強いということで交際費から除外されているわけである。しかし「通常要する費用」とされている点には注意を要する。 

たとえば宿泊場所が温泉旅館で、宴会を伴っている場合などには、宿泊費や宴会の費用を交際費から除外するのには無理がある。宿泊費や宴会費用が交際費とされるのは致し方のないところだが、工場見学や展示会への参加が実際に行われていても、実態的には温泉地での接待が主目的となれば、全額が交際費と認定される可能性もある。 

さらには、交際費課税を免れるために工場見学等を装っているとなれば重加算税の対象となることすらある。

imgまた、旅行への招待と関連してよく問題となるのが、売上割り戻しを積み立てて親睦旅行等の費用に充てるようなケースである。 売上割り戻しは、一定の基準に基づいて割戻しが行われている限りは、交際費には該当しないこととされているが、それをプールしておいて親睦旅行等の費用に充てた場合には、その金額は交際費とされることになっている。たとえ、親睦旅行等への招待が売上割り戻しと同じ基準で行われているとしても、その費用は交際費とされるのである。

これは、売上割り戻しは、金銭による割戻しであり、「交際、接待、慰安、贈答」という行為のための費用ではないのに対して、親睦旅行への招待は、たとえ同一基準であっても、交際・接待等の行為のための費用に他ならないことからくる取扱といえるようだ。 なお、一般消費者の工場見学に際して茶菓等を提供した費用は、交際費には該当せず、広告宣伝費として損金算入される。

*関連小冊子*
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(税務研究会のサイトへ移動します)

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